検索知識基盤

浅海 智晴

用語

検索知識基盤

用語(英)

Retrieval Knowledge Base

別名

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定義

検索知識基盤(Retrieval Knowledge Base, RKB)とは、RAG(検索強化生成)が利用できるように最適化された非パラメトリック知識(Non-parametric Knowledge)の構造化サブセットである。 SmartDox文書・用語集・セマンティックメタデータを索引化して保持し、生成AIが明示的知識を文脈として参照できるようにする。 RAGとの相互作用を通じて、外部明示知識をAI内部の中間知識(Assimilated Knowledge)へと同化させる橋渡しの役割を果たす。

SimpleModeling

SimpleModelingにおいてRKBは、BoK層(非パラメトリック知識)とAI内部の同化プロセスを結ぶ検索層(retrieval layer)として機能する。 SmartDoxに蓄積された文芸的知識を機械可読な検索構造に変換し、明示知識から同化知識への転換を開始する役割を担う。

階層 知識種別 説明

上層

Non-parametric Knowledge

外部BoK・明示的知識(RKBの母集合)

中層

Retrieval Knowledge Base

検索・参照に特化したBoKサブセット

下層

Assimilated Knowledge

内部表現空間へ同化された知識

「Retrieval Knowledge Base」は一般には「検索可能な知識ベース」程度の意味で用いられますが、SimpleModelingではこれをAI知識循環のための外部知識層として明確に定義しています。具体的には、Knowledge Activation段階においてAIが参照する外部知識の集合であり、BoK(Body of Knowledge)などの構造化知識をRAG(Retrieval-Augmented Generation)を通じて参照・統合する中核的リソースを指します。一般語を単なるデータ格納の概念から拡張し、AI協調アーキテクチャ内の機能的役割を担う構成要素として位置づけているため、SimpleModelingではsimplemodeling_specificとして扱います。