オブザーバビリティ

用語

オブザーバビリティ

用語(英)

observability

別名

可観測性

定義

Observabilityは、システムやドメインの内部状態を外部からの観測を通じて推論・理解できる性質を表します。

単なるモニタリング可能性を超え、現象(Phenomenon)や観測記録(Observation)を一貫して収集・関連付け、ドメイン・イベント(Domain Event)として意味づけられることで、システムの挙動を総合的に把握できる状態を指します。

備考

  • Observabilityは制御理論に由来する概念で、ソフトウェア工学においてはシステムの挙動を「外からどれだけ理解できるか」という観点で用いられます。

  • モニタリング(Monitoring)は「既知の状態を監視する」のに対し、Observabilityは「未知の状態や問題を発見できる能力」に重点を置きます。

  • Observabilityはログ、メトリクス、トレースといった多様な観測記録を統合して実現されます。

  • SimpleModelingにおいては、Phenomenon → Observation → Domain Event の流れを通じて観測記録を意味づけ、オブザーバビリティの体系をモデル化します。

Element Description

Logs

イベントや処理の履歴を残すテキスト記録

Metrics

性能やリソース使用量を表す数値データ

Traces

分散システムにおけるリクエストの経路

Dashboards

観測記録を可視化して分析を支援

Alerts

異常を検知した際に通知を行う仕組み